2022年 第2四半期に組んだキーボードまとめ

2022年4月から7月の間に組み立てて、ブログに載せていなかったキーボードをまとめて紹介(自慢?)します。本当はそれぞれビルドログを残しておきたかったのですが、なかなか記事を書く暇がなかったので…

N51GL(完全版)

アクリル製のデコレーションプレート(カバー)を装着して、完全体となったN51GL。

デコレーションプレートは、遊舎工房さんがゴールデンウィーク期間に開催していたレーザーカットサービス半額キャンペーンを利用して発注しました。ミクモはアクリルレーザーカット発注の実績を解除した!
なおプレートのデータ自体は、N51GLの設計者であるサリチル酸さんが無償で提供してくださっているものです。感謝 。


ついでにキーボードの打鍵音向上のために、キーボード内部にウレタンフォームを詰めました。

アルミケース底面にポロンシート(1.5mm厚)を。

スイッチプレートの裏側に、KBDfans module foam を取り付けています。

効果はまあそれなりでした。
(確実に良くなったけど、まだもうちょっとなんとかしたい)

N51GL(およびGL516ケースを採用したキーボード全般)の密かな弱点としてスイッチプレートに埃が溜まりやすいのが気になっていたのですが、デコレーションプレートを装着することでその問題が解消されます。見映えがよいだけでなく実用性も向上。

デコレーションプレートを装着するボルトはケース付属のものではなく、低頭の六角ボルトを別途用意しました。細かな部品ですが目立つ場所にあるので、見た目の印象が大きく変わって満足度が高いカスタムです。おすすめ。

アクリルの色はミスティスモークです。スイッチプレートの青と相まって水面にキースイッチが浮かんでいるような雰囲気にしたかったのです。ほぼイメージどおりに仕上がってとても満足。

見る角度によっては光の加減で、表面張力で盛り上がっているように見えるのが気に入っています。

booth.pm

Yamada Willow

堕落猫さん(@daraku__neko)設計の、非分割タイプ左右分離型キーボードです。Willow64やErgotonic49に採用されているWillow配列と、Tenalice-ambidextrous の特徴的なテンキー部分を併せ持つ、人気キーボードのいいところ取りみたいなすごいやつ。

打ちやすさに定評のあるWillow配列に加えて、自作キーボードとしては比較的キー数が多く(合計71キー)、変則的な配列ながらも非常に実用的だと思います。特に中央のAmbi配列(テンキー)部分をカーソルキークラスタとしても使用できるのが、個人的に購入の決め手となりました。

このキーボード、実は101個ものLEDが搭載されておりメチャメチャ明るく光るはずなのですが、私のハンダ付けにミスがあり、現在は点灯させることができません。光るのが楽しみで黙々とハンダ付けしたのに…!
さすがに101個もLEDがあると問題箇所を探し当てるだけでも面倒くさすぎるので、今のところ放置しております。光らなくてもキーボードとしての機能には問題ないですしね…

本家 Tenalice-ambidextrous との比較。Alice配列とWillow配列。
どちらも一体型ですが、主要キー部が左右に分かれており、長時間のタイピングでも疲れにくいです。横幅はほとんど同じですが、奥行きのぶん山田のほうが大きく感じるかも。

私はこのタイプの一体型左右分割キーボードが好きだと最近自覚しました。

おまけの山田エルフ仕様(山田+エルフ語キーキャップ)。
スイッチプレートを100均のリメイクシートでドレスアップしています。

booth.pm

cocot46plus

発売されるやいなや人気爆発した、aki27さん(@aki27kbd)設計のトラックボール内蔵40%キーボード。
私自身がトラックボール使いということもあり、試作段階からずっと注目していました。

トラックボールだけでなく OLED やロータリーエンコーダーも搭載した高機能なキーボードですが、設計が洗練されており、とても組み立てやすかったです。あとはもう見た目がとにかくカッコいい。私の好きなMT3などの背の高いキーキャップが似合うのも個人的に嬉しいところ。

キー数46(+1)個のコンパクトなキーボードですが、キーが左右に分かれて角度がついているため、窮屈さを感じることなくとても打ちやすいと思います。

特に私の場合 cocot46plus と同じカラムスタッガードの ErgoArrows を仕事で使っているので、まったく違和感なく乗り換えられるのがありがたいです。うーん、やはりカラムスタッガードは良い。手に馴染む。

トラックボールの操作性は良好で、操作角度などを細かく調整できることもあり、Kensington などの専用機と比べても遜色ありません。中央部のロータリーエンコーダーをスクロールホイールとして使用することも可能。

PCを持って部屋を移動する際に、外付けのマウスやキーボードを持ち運ばなくてよいというのはとても快適です。キー数が限られているので万人向けではありませんが、ハマる人にとっては替えが効かない最高のキーボードではないでしょうか。

booth.pm

Tenalice-ambidextrous ver2.0(with z01)

Ambi配列こと45°傾いた中央のテンキー部分が特徴の Alice配列なキーボード Tenalice-ambidextrous。設計者はCerbekosさん(@Cerbekos00)。ver2.0になってLEDが追加されました。

さらに今回はstudio 絶さんが設計した専用のアクリル積層ケース「z01」と組み合わせてあります。うっすらとLEDの光が透過して、見た目は最高オブ最高です!

最厚部で10枚のアクリル板を重ね合わせた積層ケース。studio 絶のキムラシンショクバさん(zettai3_reido)に製作代行を依頼したのですが、素晴らしい仕事をしてくださいました。細部に至るまで本当に美しい……

Tenalice は比較的大型のキーボードなので、アクリル積層ケースでもかなりの重量があり、安定感は抜群です。打鍵音も低く落ち着いたとてもいい音で、これは予期せぬ嬉しい副産物でした。

同じくアクリル積層で作られた専用のパームレスト。当然ながら本体とのフィット感も抜群です。
Alice配列特有の筐体に合わせて湾曲したパームレストにずっと憧れていたので、理想的な製品が手に入ってすごく嬉しい。うっとりします。

この美しい半透明のケースに合うキーキャップがなかなか見つからなくてキーキャップ選びに難儀したのですが、最終的に、同じく半透明の素材で作られた KBDFans Neon に落ち着きました。
ただ残念ながら Neon のスペースキーがスタビライザーに干渉してしまったため、スペースキーだけはべつのセットのものを流用しております。

もちろん見た目だけでなく、キーボードとしての機能性も抜群です。ただでさえ手首の負担が少ないといわれているAlice配列が、さらに左右に分かれているので長時間のタイピングでも本当に楽。さらに左右両手でアクセスできて、カーソルキーの機能も兼ねたテンキーが大変便利です。

Alice配列のキーボードに関しては、個人的にこれで完全にエンドゲーム。海外製の高価なAlice製品を見ても「テンキーついてないしな」という感じで、まったく興味をそそられなくなりました。おかげで何百ドルぶんのGB参加が避けられたことか。実質タダというより、むしろ儲かったといっても過言ではない自慢の逸品。めっちゃ好き。

booth.pm

kmrshinshokuba.booth.pm

まとめ

なんで3カ月足らずで4つもキーボードを組んでるんだ、と自分でもドン引きしておりますが(マクロパッドのShotgunチェリーパイも組んだので実質5つ)、少しでも皆様のキーボード選びの参考になれば幸いです。

たくさん作ったのにはいちおう理由があって、いろいろ使って試してみたら自分の理想のキーボードの形がわかるかも、と漠然と期待したからでした。

実際だいたいわかった気がするので、今後はこんなハイペースで新しいキーボードを買うことはないと思います。この先はのんびりまったり楽しんでいければと……( ¯꒳¯ )ニヤリ

おまけ

掲載した各キーボードの構成は下記の通りです。

【N51GL】
Switch: Akko Jelly Blue
Keycap: MT3 Extended 2048

【Yamada Willow】
Switch: Everglide Oreo
Keycap: CannonCaps CXA

【cocot46plus】
Switch: Everglide Aqua King 62g
Keycap: MT3 Elvish

【Tenalice-ambidextrous】
Switch: TTC Silent Bluish White
Keycap: KBDFans Neon