はじめに
この記事は、自作キーボードAtalante X 専用の外付け電池基板「Manatite」のビルドガイドです。
Atalante X は無線接続用の電源として本体内蔵のボタン電池CR1632を使用する設計になっていますが、Manatite電池基板を装着することで、入手性のいい単4電池を使用できるようになります。
未検証ですが、電池容量の関係から、無線接続の使用可能時間が大幅に延びることも期待できます。
Atalante Xについての詳しい説明は、こちらをご覧ください。
- はじめに
- 注意事項
- STEP0: 準備
- STEP1: コンデンサのハンダづけ
- STEP2: ダイオードのハンダづけ
- STEP3: スライドスイッチのハンダづけ
- STEP4: 電池ボックスのハンダづけ
- STEP5: EHコネクタのハンダづけ
- STEP6: 本体への装着
- 完成
- おわりに
注意事項
- 当キットの組み立てには、はんだごてを使用します。やけどや火災などのトラブルを避けるため、はんだごての取り扱いにはくれぐれもご注意ください。
- はんだの煙には人体に有害な成分が含まれている場合があります。作業中は十分な換気をお願いいたします。
- 組み立ての順番を間違えると、以後の作業に不都合が生じる工程があります。組み立て前に当ビルドガイドをご一読いただき、作業内容と作業順序の確認をお願いいたします。
- 当ビルドガイドはキーボードの完成や動作を保証するものではありません。キット同梱の基板や部品に不具合がある場合を除き、作業工程で発生したいかなるトラブルについても当方は責任を負いかねますのでご了承ください。
STEP0: 準備
必要なアイテムの確認
キットに含まれるもの
PCB × 1枚
電池ボックス × 2個
スライドスイッチ × 1個
ショットキーバリアダイオード × 1個
コンデンサ × 1個
EHコネクタハウジング × 1個
EHコンタクトピン付コード(白) × 2本
EHコンタクトピン付コード(黒) × 1本
ネジ(5mm)× 4個
別途ご用意いただくもの
Atalante X(無線仕様)本体
単4電池 × 2本
組み立てに必要な工具
基本的にはこちらやこちらで紹介されているものをオススメしますが、100円ショップなどで安価に入手できるものもあります。
必ず必要なもの
- はんだごて
- はんだごて台(こて先クリーナー)
- はんだ(鉛入りのものを推奨)
- ピンセット
- ドライバー
- ニッパー
あると便利なもの
- ハンダ吸い取り線
- フラックス
- フラックスクリーナー
- 作業マット
- マスキングテープ
STEP1: コンデンサのハンダづけ
C1と書かれている部分にコンデンサを取りつけます。
片側のパッドに予備ハンダとして、少量だけハンダづけしておきます。
コンデンサをピンセットで押さえながら、予備ハンダを溶かしてコンデンサを基板に固定します。
もう片側のパッドもハンダづけしてコンデンサを取り付けます。
STEP2: ダイオードのハンダづけ
D1と書かれている部分にダイオードを取りつけます。
片側のパッドに予備ハンダとして、少量だけハンダづけしておきます。
線の向きに注意しながら、ダイオードをハンダづけします。
STEP3: スライドスイッチのハンダづけ
スライドスイッチをハンダづけします。
写真を参考に、スイッチの取っ手部分が内側を向くように取り付けてください。
STEP4: 電池ボックスのハンダづけ
電池ボックスの+と−の向きに注意しながら、電池ボックスを基板に装着します(コイル状のバネがついているほうがマイナス側です)。
装着後、マスキングテープで電池ボックスを固定しておきます。
表側にはみ出したピンをニッパーでカットします。
ピンをハンダづけして電池ボックスを固定します。
STEP5: EHコネクタのハンダづけ
EHコネクタハウジングにコンタクトピン付コードを差しこんで固定します。
- 差しこんだあとに軽く引っ張ってみて、抜けなければOKです。
- ハウジングの中央に黒のコード、左右に白のコードを差しこんでください。
コードを切って長さを調整します。
目安としては3cm前後ですが、実際に部品を仮組みするなどしてよく確認してください。
コードが長すぎると、本体に装着した際にはみ出して見栄えがよくないだけでなく、持ち運びの際に引っかけて断線する危険があります。
コードを基板にハンダづけします。
バッテリー用スルーホール中央の穴に黒のコードを、左右の穴に白いコードをハンダづけします。
STEP6: 本体への装着
電池基板のEHコネクタハウジングを、Atalante X本体のEHコネクタベースに接続します。
電池基板を、Atalante Xの本体とマイコンカバープレートで挟みこんで固定します。
完成
単4電池を搭載した状態でも、本体の厚みが増えないので可搬性を損なうことがありません。
Manatiteを装着した状態でも、USBケーブルでPCと接続することが可能です。
ファームウェアの更新などの際にご利用ください。
おわりに
以上で、Manatite電池基板の組み立ては完了です。お疲れさまでした。
もし組み立てでどうしてもわからないことがあれば、当ブログのコメント欄、またはTwitter 経由で私に問い合わせていただければ、可能な限りお答えいたします。
このオプションパーツの活用によって、皆様のAtalante Xに更なる活躍の機会が与えられることを願っています。