これまでのあらすじ。
PC用E inkディスプレイPaperlike 3 HDはセカンドモニタとしての使用が推奨されているため、モニターアームを利用して、通常の液晶ディスプレイと縦2画面で配置しようと目論む俺。しかしそこに予期せぬ障害が……
というわけで、ここからはおまけというか、思わぬトラブルでPaperlike 3 HDの設置に手こずってしまったので、その顛末です。
Paperlike 3 HDの背面には、VESA規格(75mm×75mm)のネジ穴があり、それを利用してスタンドやモニターアームに取り付けることが可能です。
ネジ穴の径はちょっと特殊で、製品付属のネジでないと使えません。なくさないように……。
マウントプレートは直付けではなく、本体との間に少し隙間があります。この隙間の存在が、のちに私の窮地を救ってくれることになります。
今回使用したモニターアームは、サンワダイレクトの100-LA043という機種。水平垂直の3関節で、移動の自由度が高いのはもちろんですが、アームを支柱に取り付けるタイプなので、高い位置にモニタを固定できるのが最大の特徴です。
サンワダイレクト デュアルモニターアーム ガス圧 上下/左右 両対応 2画面 水平垂直3関節 100-LA043
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最近はスタンディングデスクなどを使って立ち姿勢で仕事をするのが流行ってますが、この100-LA043を使えば、普通のデスクでも立った状態の目の高さにモニタを設置することが可能です(モニタ1台用の100-LA058もあります)。
あと、このシリーズはワンタッチでアームからモニタを取り外せるので、必要に応じてPaperlikeを持ち運び、ほかのPCで使うことも可能です。寝っ転がって電子書籍を読みたいときなどにメッチャ便利。
だがここでまさかの落とし穴が!!!!
実は100-LA043の耐荷重は2kg〜10kgで、取扱説明書にも、2kg未満の機器は設置しないように、との注意書きがありました。
そしてPaperlike HDは本体760gしかない……。
その結果どうなるかというと、アームのガス圧が強すぎて、保持強度を最弱に調整してもディスプレイの位置を下げることができないのです(下げても勝手に上がってしまう)。そのせいで、せっかくアームを買ったのに、Paperlike HDを設置できないという、まさかの事態が。
その悲劇を回避するために、急遽、DIYで対策しました。
要はPaperlikeの重量が軽すぎるのが問題なのだから、2kg以上になるように増量してやればいいのです。しかしPaperlike HD本体は軽量なプラスチック筐体のため、何kgもの負荷がかかるような無理な改造は避けたい。
そこでアームに付属してきたVESAマウントプレートに、重りを装着することにしました。10kgまでのディスプレイに対応しているのだから、マウントプレート自体の強度はバッチリです。
具体的に行った対策の様子。二重リングをVESAマウントの余った穴に通して、ワイヤーロープを張りました。マウントプレートと本体の間に十分な隙間があってよかった……!
重りとして健康器具のアンクルウエイト(2kg)を装着。重量はありますが、ビーズクッションみたいな肌触りで柔らかいので、万一落下したときにも安心。マジックテープで固定しているので、取り外しも簡単です。
さらに予備の重りとして、ダイソーで買ってきたリストウエイト(250g×2)を左右に装着。どれか1個が脱落しても、突然アームが動いて怪我を誘発するような可能性を最小限に抑えています。
結果モニター部の重さが3kgを超えて、アームの挙動が安定しました。これでようやくモニターを縦2枚設置可能に。上段の液晶は、LGの23.8インチです。
セッティングを終えたところ。デスクの上にキーボード台を置いて、立った状態で作業ができるようになっています。
右側にあるのは、Paperlikeを照らすためのデスクライト。配線があちこち剥き出しになっているのが気になりますが、しばらく使ってみて問題なければ、ケーブルの隠蔽を考えます。今はもうケーブルを隠す気力が残ってないので……。
まとめ
本日のブログはすべてPaperlike 3 HDで執筆しましたが、レスポンスに苛ついたり、ストレスを感じることはほとんどありませんでした(表示色の設定変更や、定期的な画面のリフレッシュは必要)。本当にE inkディスプレイも実用レベルになったなあ、と実感しています。
ひとまずそんな感じです。
Paperlike 3 HD 13.3インチEinkセカンドモニター
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