タイトルどおり、GL516互換キーボードを PRK Firmware で動かすための keymap.rb のサンプルを作りました、というだけの記事です。
GL516 と PRK Firmware
GL516デザインガイドに沿って設計したキーボード(以下、GL516互換キーボード)は、RP2040搭載の SparkFun Pro Micro がそのまま使えます。
※LEDを搭載しているキーボードだと、電圧の関係でそのままではLEDが使えない可能性があるそうです!ご注意!
(ATMega32U4 搭載の)普通の Pro Micro と比較してややお値段がお高く、QMKが公式には非対応などのデメリットはあるものの、RP2040搭載版には PRK Firmware が動くという利点があります。
環境構築が不要でテキストエディタさえあればキーマップを設定可能な PRK Firmware は、自キ設計初心者や、開発段階なのでとりあえず使えればなんでもいい、という人にはありがたいのではないでしょうか。
ただしGL516互換キーボードのキーマップを自前でイチから用意するのはけっこう大変です。
そこでGL516互換キーボードを PRK Firmware で動かす際に使用できる keymap.rb のサンプルを用意しました。
設計したキーボードの回路図にあわせて適宜変更して使ってください。
基本自分で使う用なのですが、意外に手間だったので誰か使ってくれる人がいたら嬉しい…
keymap.rbサンプル
私の公開リポジトリからどうぞ。
サンプルはそれぞれ下記のような配列のキーボードを想定しています。
GL516_DuplexMatrix
とにかくたくさんキーがあるやつ。標準のテンプレートとして使えると思います。
直接ダウンロードしたい方はこちら。
GL516_Standard 65%
よくある65パーセントキーボード。
直接ダウンロードしたい方はこちら
こちらは、お使いのキーボードの回路図にあわせて、keymap.rb内のnil
の位置を変更してください(スイッチを削除した場所をnil
に置き換えます)。
実際にこういうキーボードを作って検証したわけではないので、間違いがあったらすみません。
不具合等の責任は負いかねますので、自己責任でどうぞ。
なお正式な keymap.rb の書き方については、公式wikiを参照してください。
ここから下はおまけです
PRK Firmware のインストール方法
① PRK Firmware の公式サイトから、ビルド済みのバイナリをダウンロードする
② Pro Micro を USB経由で PC に接続する
③ Pro Micro 本体の BOOTボタンを押した状態で RESETボタンを押すと、USBマスストレージモード(RPI-RP2)になって(USBメモリとして)PCに認識される
④ ①のPRK Firmware を解凍して USBメモリ化した RPI-RP2 に入れる
⑤ 勝手に RPI-RP2 が再起動して、PRKFirmware 表記に変わる
⑥ keymap.rb を PRKFirmware に入れると、すぐにキーマップが反映される
以上です。簡単!
注意点
SparkFun Pro Micro RP2040 は、キーボードの PCB側に実装されている部品が邪魔になって、ピンヘッダにはんだづけする際に、どうしても Pro Micro本体 が浮いてしまいます。
そのため Pro Micro の取り付け位置によっては、GL516ケースの底面と干渉してしまう可能性があります。ご注意ください。